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しつけ「食事編」

2019-05-14
保育専門リーダー香月です。
2児の母。育児経験、保育経験を生かし
日々、子育てに悩まれている保護者様の良きアドバイスができるよう、
全力でサポートしてまいります!

今回のテーマは
★こどもへの「しつけ」食事編★

子どもに「しつけ」をしすぎていませんか?
しつけをすることは、子どもが社会で生きていくために必要な“親の役目”。
そうは分かっていても、いつからどのようにしつけをすればよいのか、色々な情報が溢れていますし、悩んでしまいますよね。
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子どもを厳しく「しつける」べきなのか、厳しくしすぎるとのびのびと育たないのではないか…など、とくに自我が目覚め始めた子どものしつけには悩みがいっぱいですね。

私自身もその一人です。
今日に至るまで保護者様からのお悩みご相談を数多く受けました。
その中から今回は食事のマナーについてお話します。

子どもへの「しつけ」はどのようにすればいいの?

・お箸の持ち方はこうしなさい!
・テレビを観ながらご飯を食べてはいけません!
・挨拶はしっかりとしましょう!

 
こういう生活のマナーを伝えるのは、確かに親の役割ですね。
しかし、食事のときにあまり口うるさくするのは、心理的にマイナスが大きいことがわかっています。
なぜなら、子どもの成長には、食事による「栄養摂取」とともに「リラックス摂取」というものが欠かせないからです。伸びやかな心が育つにはリラックスして一人で自由になんでもできる時間がとても大切なのです。ですから、食事のときに「お茶碗の音を立てないで」「猫背になって食べない」といったことを毎度のようにうるさくいわれたりすると、当然ながらリラックスして食べられなくなります。すると、同じ食事を摂っても消化機能が落ちるため、栄養摂取効果が下がってしまう。といわれています。

こんな実験があります。(日本教育心理学会研究結果)
食事のときに親子で今日の出来事を話さなくてはいけないグループ、何も話さなくてもいいグループをつくり、どちらの子どもがリラックスして食事に集中できるかを確かめたもの。

結果、親子でおしゃべりしながら食事をする前者より、後者のほうがずっと子どもは安心して食事をしていることがわかりました。

もちろん、親子との会話は大切な栄養素です。
栄養摂取が重要な子ども時代は、なおさら食事の時間が大切ですね。食事中は少々お行儀が悪くても、できるだけ楽しく穏やかに過ごさせてあげるべきです。マナーやお行儀は、食事の時間以外のときにしっかり教えてあげて、食事が始まったらもうそういう話は切り上げてみましょう!
 
将来的には、自分の所作をほめられることで、親にしつけてもらったことを感謝する日がくるはずです。
また、挨拶や食事の作法、片付けのやり方など、子どもは親のことをよく見てマネをしようとします。
 
子どもにしつけをする前に、周りの大人が行儀の悪いことをしていないかを、いま一度見直してみることも大切です!
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